しぼりたてチャイナ

何かとディープな中国の知られざる魅力を、無限に生しぼりしていくブログです

意外にもフルーツ大国な中国 スーパー並ぶ見たこともない果物たち

こんにちは。

 

みなさん、フルーツ食べてますか?

 

実は、日本で今食べられているフルーツはほとんどが外国から持ち込まれたものなんだそうです。

 

日本にもともと自生していたフルーツって柿くらいしかなかったらしいですね。

 

さくらんぼや桃なんかも中国から輸入されて来たものだと言います。見た感じはすごく日本っぽいですけど。

 

今回はその中国でどんなフルーツが売られているのか、実際にスーパーに行ってチェックしてきました。みなさんはどのくらいのフルーツを見たことがあるでしょうか。

 

日本ではあまり見かけないものばかりを集めてみました。

 

どどん。

 

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これがなんだかわかりますか?さくらんぼ?

NO!

これはサンザシです。中国の北のほうでよく植わっている木になる実ですね。中国語では「山楂」

濃ーい甘みと優しい酸味が秋の深まりをお口に届けてくれます。そのままお菓子になりそうなお味です。

これを串刺しにしてりんご飴のように飴をかけたのが、北京の名物ストリートグルメ「糖葫芦」です。

 

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あまり見かけませんが、どちら様でしょうか。

「人参果」と言います。日本語ではペピーノといいます。南米原産。

小さくて薄味の口触りきめ細やかなメロンといった味わいでしょうか。

 

 

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どどん。木瓜です。

きゅうりではありません、パパイヤです。パパが嫌いなパパイヤです。

青いままだとシャキシャキ野菜のように食べられ、熟すとネットりフルーツとして食べられます。

しかし実際このあたり(福建省)だとパパイヤは買う必要がないというのが実情です。その恐るべき生命力でそこらじゅうに生えているし、年がら年中実がなっているからです。

ご近所さんのタイ人のお姉さんがパパイヤをどこかからくすねてきて何度かソムタムをご馳走してくれたのはいい思い出です。

 

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トゲトゲじゃ。

ナマコでしょうか。いいえワタクシ「火参果」といいます。

日本語では「ツノニガウリ」というそうですが、なんとも食欲をそそらない名前ですね。

農家さんには申し訳ないですが、完全に見た目だけ、出落ちのフルーツです。

なんたって見た目はトロピカルなのに、中身はきゅうり。

中国でもあまり見かけない果物なので、主に観光客向けに売られています。

 

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これはなんでしょうか。白と茶色の2種類が売られています。

ココナツです。日本ではこのように殻ごと丸のまま売られていることってなかなかないですよねー。中国語では「椰果」といいます。

中国では海南島にて大量に栽培しているので、こういう売り方ができるんですね。

中に入っているココナツジュース、実はそのまんま飲んでも全然甘くないって知ってました?むしろちょっと渋いくらい。

 

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竹みたいです。沖縄の人なら何かわかるでしょう。

そうです、さとうきびです。中国では「甘蔗」と呼ばれます。

外の皮をナイフでこそいで甘汁たっぷりの茎をしゃぶります。

ここはスーパーなのでこうして短くしてお行儀よく売られていますが、道端では2メートルくらいのさとうきびをそのまま売っていたりします。そういうところで買うと、皮を剥いて一口サイズに切ってくれます。

 

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キャビアか?

これは子供時代に野山を駆け回った元少年ならわかるでしょう。

桑の実です。桑の実もこうしてしっかり果物として売られるんですね。中国語では「桑葚」といいます。プチプチと甘酸っぱい味わいが楽しめます。

ちなみに左側にあるプチトマトですが、中国では野菜ではなくフルーツのカテゴリーに分類されます。「聖女果」と呼ばれます。

 

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サッカーボールほどもある柑橘類。

中国語で「柚子」といいますが、日本のゆずとは種類が違います。

でっかいグレープフルーツといった味わいでしょうか。この時期になると中国各地で大量に出回ってよく贈り物に使われます。私の部屋にも現在2つのストックがあります。

指でバカッと割ってワシっと皮をむいてフサごとにかぶりつきます。

タジキスタンからやってきたルームメイトのワリくんも大好きな果物でした。

 

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お前はどこぞのどいつじゃ。

ジャックフルーツです。日本では馴染みが薄いですが、中国では道端でよく売られています。ぶよぶよと弾力のある食感です。

赤ん坊ほどもあるトゲトゲのごっつい重量級の果実が木の上にたわわになっていることがあります。

中国語では「菠萝蜜」

 

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ボーロじゃないか。

いいえ龍眼です。日本の中華料理の甘いスープなどに入っていることがありますね。

夏に福建の田舎の方を歩いていると、道端の木に信じられないくらいたくさんなっています。地元の少年いわく、取り放題、食べ放題だよ、誰かが食べないと腐っちゃうよということなので、その場で歩き食いを堪能させていただきました。ごちそうさま。

パリパリの皮からプチュっと出てくる半透明な果肉がみずみずしい上品な甘さをたたえています。

 

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「釈迦」です!

個人的にコイツはキングオブフルーツの称号に値すると思っています。

しょりしょりと濃厚な体験したことのない甘みがあなたの知らない境地にまで連れて行ってくれること間違いなし。

買ってから指で押して痕が残るくらいまで熟すのに2−3日待ちます。

中国大陸で見かけることは少ないですが、台湾へ行くとよく売っているようです。

 

 

ちなみに個人的に思うクイーンオブフルーツは間違いなくライチです。「荔枝」と書きます。

6月の数週間しか市場に出回らないので、今回は写真が撮れませんでした。中国南部の広東省で大量生産しています。

唐朝絶世の美女、楊貴妃が愛したことで有名ですが、何しろ収穫から3日間ほどで腐り始めてしまう足の速い果物なので、広東省からはるか数千キロ離れた長安まで駿馬が駅伝をしながら全速力で届けたといいます。

昨年広州で5キロ分購入しましたが、先ほど出てきたワリくんと2人で一晩で平らげてしまいました。元祖やめられない止まらないがこれです。龍眼と同じ系統の味わいですが、見た目と香りの高級感がまるで違います。ちなみにこのブログのアイコンもライチです。

食べすぎると鼻血が出やすくなるので注意しましょう。

 

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長すぎるよ、と言われても仕方がありません。これだけ果物の種類が多いのだから。もっとうまい書き方があるのかもしれないけれど。

こちらの赤い果物も、野山を駆け回ったことのある元少年ならわかりますね?これもしっかり売り物になっているんです。

ヤマモモです。中国語では「楊梅」といいます。日本で見かけるものよりもプリプリと大きくて形が綺麗ですね。浙江省のあたりで生産していて、6月になると大量に市場に出回ります。

ライチと違って冷凍庫に入れておけばひと夏保存できるので、夏場に人の家にお邪魔した時などにはシャーベット状に凍ったヤマモモの甘酸っぱい味わいを楽しむことができます。

 

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パッションフルーツです。中国語では百香果」といいます。いい翻訳ですね。

さあどんどん加速していきましょう。

 

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水っぽいショリショリした甘くないりんご、「蓮霧」といいます。福建省以外ではあまり見かけないかもしれません。

 

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「冬枣」といいます。中国北方の果物です。

 

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日本で見かけるバナナや短い「米蕉」など、様々なバナナが売られています。

 

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スーパーの出口で新疆名産を売る、ウイグル人のお店です。

同じ干しぶどうでもいろんな種類が売られています。

スマホで写真を撮っていたら、お店のおばちゃんとバッと目があってしまいました。そして私にひと言。

「自由に撮って行って!」

 

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お言葉に甘えて自由に撮らせていただきました。

干しナツメです。甘くて濃厚な味がします。

 

以上になります。

食べたことのある果物はいくつありましたか?

 

日本ではなかなかお目にかかれない果物ばかりなので、もし中国へ来る機会があれば、スーパーや市場などで試してみることをおすすめします!